ケーブル・ワイヤー・チューブ・シート製造装置・試験装置メーカー・ロボットシステム・AIシステムのシステムインテグレータ

社長のコラム

奥山浩司(剛旭)社長コラム

by 宮西ナオ子 Presents

宮西: SIerの概念を広めるために具体的にはどのようなアイディアがありますか?

奥山: まずは SIerの地位向上に努めたいと考えています。現段階では学生さんたちの間で「SIerになりたい」という人は、なかなかみかけません。
メディアでよくとりあげられているドローンの操縦士ならば、操縦士教育を受けて操縦士になりたいという人も多いように感じます。ロボットシステムの利活用には、SIerが欠かせず、優秀なSIerが、クリエイティブなロボットシステムを構築していくことが大切です。そのためには、学生さんたちにロボットシステムインテグレーターの素晴らしさ、楽しさ、やりがいをメディアや、このようなコラムなどで発信していき、ロボットシステムインテグレータになりたいという人を1人でも多く育てていきたいと考えています。

小平: 奥山さんは広報に向いていますね(笑)




小平: FA・ロボットインテグレータ協会は全国組織として展開していきますが、ローカルでもそれぞれ着手してもらいたいことがあります。そもそも先進的な活動が刺激になるとローカルな活動が増えてきます。そして全国組織と地方の活動をリンクしていきたいと思います。そのためにも各地方に拠点を作っていきたいと思っています。
現在、わりと活性化しているのが広島、近畿地区、愛知県などです。関東では神奈川県の相模原市などでもけっこうおもしろい活動をしており、独特のSIer研修にもチャレンジしていますから楽しみです。

奥山: 自分も南大阪に拠点をつくり、ロボットシステム・AIシステムの普及に努めたいと考えています。





奥山: 自分はロボットSIer、AIシステムエンジニアの育成を地元の泉大津市、南大阪エリアで行おうとしています。そして、泉大津市や南大阪エリアで頑張っている製造業やサービス業を強くしたい。そのための手段としてロボットシステム・AIシステムがあると考えています。しかし、多くの企業は、それらを活用するにあたって、どうすれば良いか? どこに相談したらよいか? 知見がほとんどありません。そこで株式会社HCIは、泉大津市や泉大津商工会議所と共に、仕組みを作りたいと考え、実践しています。現在、泉大津商工会議所の1Fに、ロボットシステム・AIシステムのデモンストレーションが見られるHCI ROBOT CENTERがあり、様々なロボットを展示しています。
「百聞は一見にしかず」ですから、センターをご覧いただき、インスピレーションが得られた皆様には、それを実証できるかどうか自分達がステップを踏んで検証し、実現させるお手伝いをさせていただきたいと考えています。






宮西: 素晴らしいプロジェクトですね。それでは今後の抱負について教えてください。

奥山: ロボットシステム・AIシステムには、まだまだカタチにしたい夢がいっぱいあります。今、考えているのは、ロボットアームだけのロボットシステムではなく、いずれ人間と同じような仕事ができるロボットシステムが必要になると考えています。そのようなロボットを開発するには、歩行しなくてはならないし、実際に人間と同じような動きや、知能を身につけなくてはなりません。
 HCIではロボットシステムインテグレータ企業では珍しく、AIシステムも開発しています。現在は、画像認識、強化学習にて、検査工程AI、生産工程AIの開発を行っていますが、自然言語処理まで研究を広げることにより、より人間に近いロボットシステムを開発することができると考えています。そして、そのようなエンジニア達が泉大津市に集まってきています。これがHCIの利点のひとつで、もっと枠を超えたロボットを創っていきたいですね。そしてそれは日本の、世界の、活性化につながると思っています。ロボットは人を幸せにする道具でなければならなく、高度なロボティクスやAI技術は世界平和や人類救済につながると考えています。それが最終的な自分の目標です。




宮西: 素晴らしいですね。ありがとうございます。小平部会長はいかがでしょうか?

小平: まずは中国に負けたくない(笑)。時流も変化し、これからは今までと同じことをやっても勝てないと思います。日本人にしかできない仕掛や技術を見つけない限り、製造業や機械技術の将来はあまり明るくないでしょう。そこで日本ならでは、何が強いのだろうと強みを考える必要があります。強みは、日本の場合はキーパーツが自国製だということです。安く手に入るというだけではなく、使う技術がセットになっている。キーパーツのメーカと我々は、この40年間喧々諤々の議論をかわしながらロボットを作ってきたという切磋琢磨の歴史があります。でも中国では歴史も浅いので、技術が100%使いきれていません。その経験不足です。時間の問題で追いついてくる可能性は大いにありますが……。我々は今まで培ってきた技術を大切にしたいですね。



宮西: 小平部会長、奥山社長、有意義なお話をありがとうございました。(最終話終わり)

コメント
SIerの知名度を高め、「希望する仕事はSIer」という若者が多く誕生することを願い、ロボットの活用が明るい未来を創造することを信じて、今後の展開を楽しみにしています。ありがとうございました。次回は「町工場の全社員が年収600万円以上もらえる理由」著者、吉原 博さんです。お楽しみに。