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社長のコラム

奥山浩司(剛旭)社長コラム

by 宮西ナオ子 Presents

宮西: 岩田先生は何年くらいドクターとしてのお仕事をされているのですか?

岩田: 1986年からですから、35年くらいです。もうすぐ62歳になりますからね。

宮西: 体力が必要かと思いますが、手術時間はどのくらいかかるのですか?

岩田: 長い手術でだいたい6時間くらいですね。短ければ30分から1時間、2,3時間が平均です。今は状況が異なりますが、昔ならたとえ熱があっても手術をしていました。今まで200数十回海外に行っていますが、体調不良という理由で自分から渡航をキャンセルしたことはありません。

奥山: 健康管理で何か特別に工夫をされているのですか?

岩田: もともと健康なのですね。特別なスポーツもしていないし、食べたいものを食べ、飲みたいものを飲んでいます。医療者ではありますが、よっぽどのことがない限り病院に行かず、薬も飲みません。病気は寝たら治ると思っていますから(笑)




宮西: 今回のコロナ禍では先生のお仕事に何か変化がありましたか?

岩田: 海外に行くことも無くなり、出張で他県にいく仕事が激減しました。コロナになってから、数か月は本当に暇でした。2勤5休という状態の時もありました(笑)。でも今は、海外に行けないこと以外、活動は以前とほとんど変わりません。最近では国内の大きなイベントの講演を頼まれることも多いので、仕事そのものは戻ってきています。あとは海外の活動をいつ始めるかですね。予想としては今年の年末か来年の年始から始めようとは思っていますが、こればかりはわかりません。

奥山: 今も現地の方々と交流はされていますか?

岩田: SNSなどで交流はしていますし、相談なども受けています。今は画像などもすぐに送れるので便利ですね。

奥山: ZoomなどWEBで相談を受けられたりしているのでしょうか?

岩田: 現状ではZoomなどWEBを使っているわけではありませんが、今後はロボットを使って遠隔医療もできるようになるかもしれませんね。




宮西: 現在の課題はありますか?

岩田: 空白の時間が過ぎ去った今、これからどうやって海外の人との人間関係をとり戻していったらよいかということです。最初にカンボジアに行った時もお互いに信頼関係を築くのに大いに苦労しましたが、また海外に行けることになっても、人間関係作りを再構築しなくてはならないでしょう。この2年間で院長先生が変わってしまっている可能性もありますから。院長が変わると最初からやり直しです。日本のように引き継がれていくことがないのです。また国によっては政府のシステムが変化する可能性もあります。ミャンマーのように政府そのものが変わった場合は、今後、どうなるかわかりませんね。

宮西: また1から始める可能性も?

岩田: この活動を始めたころは若かったので、エネルギーがありましたが、もう一度、1から人間関係を創っていくエネルギーが自分に残っているかどうかわかりません。



宮西: コロナで海外にいけない間、先生は寄付金を日本の病院に渡されたと聞きましたが……。

岩田: コロナまでは自分の稼いだお金はもちろん、寄付をいただくことも多いので、それを現地に届け、寄付をしていました。ところがコロナで海外に行けなくなると、現地に行ってお渡しできないので、日本の病院に寄付したのです。2020年頃は病院でマスクが不足していたので備品用に病院に寄付しました。今は病院にも備品がいきわたっていますので、行政のほうに寄付をしています。

宮西: 素晴らしいですね。でも次なる活動の資金として残しておくという考え方もありますよね。

岩田(宏): その時はその時で(笑)。今、持っていても、お金って使わないと価値がありませんからね。



宮西: それでは、奥山社長の今のお仕事について教えてください。

奥山: 弊社は有難いことに忙しくしています。コロナが始まったころ、世の中の経済活動が止まったこともあり、コロナ感染防止対策で無理がないように操業を鈍化したこともありましたが、我々は変わらず忙しくしていました。というのも人が働けなくてもロボットは働いてくれる、人と人の接触機会を減らすのがロボットシステムですから……。
 ロボットの需要は高まるばかりですが、残念ながら2019年は、米中の経済摩擦と韓国の日本製品不買運動などにより、ロボットの生産台数は減少しました。そして2020年にコロナが蔓延しましたが、ロボットの生産台数は2019年より上昇しました。ロボットの必要性があらためて理解できたと思います。



岩田: 日本では産業用ロボットが強いのですね?

奥山: 産業用ロボットに関しては世界でナンバーワンです。それは、販売台数が一位であるのと同時に品質も一位であると言えます。昨今では中国などでもいいものができており、特に精度を求めない協働ロボットでは競争となっています。そして、それはロボットシステムの構築でも同じこと。とはいえ、例えば岩田先生の技術力が、どこの国からも求められるように、我々も尖った技術で勝負しています。

宮西: 今の課題は何かありますか?

奥山: 今の問題は、半導体や材料が入手できないことです。今まではコロナによる影響が大きかったが、半導体製造工程で必要なネオンガスを製造していたウクライナが紛争により、更に半導体供給に暗雲が漂っています。現状では受注ベースと売上ベースのどちらも過去最高ですが、半導体や材料が入手できないため、受注しても生産できず、受注と売上の乖離が大きくなっています。今後もこのような状況が続くなら受注を控えるなどの対策をとらなければならないと懸念しています。

コメント
世の中がコロナによって大きく変化したように、岩田先生の海外ボランティア活動も奥山社長のロボット事業も大きな影響を受けているようです。さらにここにきてウクライナの紛争もあり、今後の展開は楽観視できそうにありません。それでは今後の見通しとビジョンは? 来月号にてお伝えします。お楽しみに。(最終話に続く)