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社長のコラム

奥山剛旭社長コラム

by 宮西ナオ子 Presents

宮西: 岸和田市の魅力を教えてください。

永野: 産業では府内ナンバーワンの漁業がありますね。漁獲高の8割は岸和田市です。農業はトップクラスです。観光は岸和田城があってだんじり祭りがある。だんじりが全部で約80台あり、それを中心にした地域コミュニティがあるために、防災機能が優れています。そこで「日本で一番災害に強い防災のまち」を目指しています。

宮西: 昨今の日本では防災機能は必須ですね。

永野: 改めて「防災」といっても人は集まりませんが、お祭りなど楽しいことで普段から集まっていたら、その組織がそのまま災害のときに役に立ちます。ふだん一緒に遊んでいるからこそ危機の時にすぐ連携ができるわけです。実際に2018年の台風のときにこの辺もすごい被害がありましたが、午後3時過ぎに風がおさまったので、すぐに、まちの視察にいったところ、すでに青年団によって道は整理されていましたよ。

宮西: 食事がおいしくて災害に強いまちなら、ここに引っ越してきたくなりますね(笑)

永野: そういってもらうと嬉しいですね。




↑岸和田城。四季折々の美しい景観も魅力。


↑伝統ある祭り「だんじり祭」。

奥山: 岸和田市は魅力的なまちだと思います。何よりも市の職員が給料をカットされ仕事が増えても市のためにと頑張っている。そういう人たちがいる限りは、この市は素晴らしい街で発展すると思います。さらにお城があり、だんじりがあるということは、目に見えるシンボルがありますから、素晴らしいシチュエーションであり、心の故郷になっていると思います。

永野: 先日、岸和田市100周年記念のロゴマークとキャッチフレーズを募集したのですが1000件の応募がきました。これは多いのか、少ないのか? 例えば日本全体で開催された万博のロゴマークは6000件でした。でも岸和田は20万人都市で1000件ですから、市民からいかに愛されているまちかということがわかります。

奥山: 弊社にも全国からお客さんがいらっしゃいますが、必ず岸和田にお連れして、まずはだんじり会館を見学していただきますよ。





↑国登録有形文化財「自泉会館」

永野: 未来に対しては子供達に対しての取り組みがあります。というのも世の中が抱える課題は最終的に子供達のところにしわ寄せがやってくるからです。コロナ第一波が猛威をふるっていた間、一般の学校では全面的に休校にしましたが、岸和田市では、その間、生徒が登校できるようにし、給食も出しました。実際、子供たちの総数、約10,000人のうち、約7%の子供が学校へ来まして、子供たちの総数の約5%が給食を食べました。人数にしたら約500人ですが、その子たちが、もし、今回のコロナ休校中に給食を食べられなかったとすると、中には夕飯のない子供もいますし、給食だけが唯一の栄養源という子供もいるわけです。コロナ禍の間、昼ご飯抜きだった経験は、その子たちが大人になったときにどんな影響をもたらすでしょうか。約500人の空腹を体験した子供が大人になって作る未来と給食を出してもらって栄養をしっかり摂取できた子供たちの作る未来。どちらがよい世の中を創るでしょうか?
全く違う未来がくると思います。

宮西: 10年、20年後に結果が出ますね。

永野: 子供たちに投資するのは未来への投資です。



宮西: 岸和田市ではロボットを取り入れる試みもなされているんですね。

奥山: 岸和田も泉大津もそうですが、泉州の地域には中小企業がたくさんあり、生活の基盤を支えています。日本全体を見回しても、大企業が数パーセントでほとんどが中小企業です。その人たちに会社を維持してもらって倒産させたらあかんのです。そこで自分はなんとか中小企業の方にロボットを採り入れていたえだきたいと思いました。
 そこで2年前、泉大津にロボットセンターを創ったのですが、なかなか促進できません。そこで市長のお力を賜りたいと思って、相談しましたら、いろいろな方をアテンドしていただきました。

永野: 私は奥山社長のお話を聞いてとても感動しました。社長と話していたらロボットを活用して何かを創りたくなります。そこでいろいろな人を紹介して、みんなのアイディアで何かできないかなと考えたのです。




奥山: 今、日本の人口が減っており、将来的に様々な不安もあるわけですが、実際には多くの人があまり危機感を感じていません。中国ではロボット導入率が500%くらいの伸び率ですし、圧倒的な資金と技術をロボットに投入しています。そのようなことを何とか皆さんにお伝えしたい。そして導入するにあたっては、さまざまな方法があるので、それを提案し、検討してもらいたい。そういうコンサルもさせていただきます。すでに岸和田市の企業様ともAIとロボットの導入を進めております。

永野: それはよかったです。

奥山: こちらでは受付に対応するロボットのキャラクターを創り、AIでデータをとります。AIがいずれ常連さんを接客できるようになる。こんなことを四季まつりさんと永野市長とともに話していて大いに盛り上がりましたね。




奥山: 昨今はコロナ禍で大変な世の中ではありますが、市長と話していると楽しくなります。

永野: こちらこそ社長と話をしているとわくわくしますよ。今、楽しい話をする人は多いし、前向きな話をする人も多く、楽しい時間を過ごせますが、しかしそれを実際に形にしていくのは難しいことです。そこにはひとつの壁があって、結局、話だけで終わることが多いわけですが、社長の場合は、話していることを確実に実現できる根性やねばり、情熱があります。社長はたぶん、話をした後に、その会社でロボットを機能させるにはどうしたらよいのかと朝起きて夜寝るまでずっと考えていらっしゃるのでしょう。そしてその情熱が現実を創るのだと思います。

奥山: よくわかっていただいている(笑)まさにその通りです。いつもロボットのことを考えていますからね(笑)。市長ご自身も岸和田市のことをずっと考えて考えて有言実行されているのではないでしょうか。市長のお姿を拝見していて、岸和田市は絶対によくなると信じられます。(第2話終了)

コメント
今回は岸和田市の魅力について主に語っていただきましたが、漁業、農業と私たちの生活に必要なものに加え、心のよりどころになるお城にだんじり祭り、さらには今の日本では必須の防災に対するコミュニティの整備など、これからの世の中に必要な要素が満載です。ここにロボットが加わったら、鬼に金棒状態になりそうです。次号の最終回では具体的な方針を聞いてみます。(最終話に続く)