ケーブル・ワイヤー・チューブ・シート製造装置・試験装置メーカー・ロボットシステム・AIシステムのシステムインテグレータ

社長のコラム

奥山浩司(剛旭)社長コラム

by 宮西ナオ子 Presents

宮西: 現在のお仕事について教えてください。

うた子: 今は主に夫の介護をしています。夫は2016年の夏に脳出血で倒れ、それを機に退職をしました。当時、彼は64歳でしたが、現在も介護状態で7年目が経過します。私は、以前から老後は日本に戻り、中央区に住みたいと思っていたのですが、今は夫と一緒に中央区に住んでいます。

奥山: 中央区がお好きなんですね?

うた子: 子供の時から憧れの地でした。実際に住むようになってから財政などを調べてみると、素晴らしい街ではありますが、いろいろな不便さも見えてきました。そこで私は自分が住む街だからこそ、もっと便利な街になってほしいと思います。



奥山: 現在の中央区で一番必要だと思われることは何ですか?

うた子: 必要な財源を確保するにはどうしたらいいのかということではないでしょうか?
 それには2つの案が考えられます。ひとつは国土交通省の提案する「ご当地ナンバープレート制度」を利用し、寄付金付きの「銀座ナンバープレート」。みなさんがほしがるナンバーを入札。寄付したい人からお金を入れてもらうというシステムです。もうひとつが「ふるさと納税」です。現時点では中央区には返礼品がないんです。でもここには多くの伝統や老舗の店があります。日本橋、銀座、築地などの老舗の伝統と文化を返礼品として活用し、中央区の宝を全国の人々に届けるようなシステムがあればいいですね

宮西: それは素晴らしいですね。



うた子: そのほかにも水辺を活かした街づくりがありますね。隅田川を観光資源にして地域を活性化し、東京湾の花火大会を復活したり、地震や水害、災害に備えて、万全の備えによる安心・安全な空間。また電柱地中化により災害に強い街にする。災害時の充電所とWIFIフリーを設けたり、高齢者にも優しいバリアフリーや高齢者施設の充実などができたらよいと思います。
 さらに、この街の良さを継承していく次世代のために、育児のサポートや質の高い教育、幼保一元化で幼稚園の給食や延長保育を可能。グローバルな視点からは世界に宣言する国際シティとして外国人にも安心・安全を提供したいし、英語など多言語教育の拡充やSDGs、リサイクル教育、インターナショナルスクールやマルシェの誘致、国際機関の誘致などもあればいいですね。







宮西: 素晴らしいですね。それでは奥山社長、現在の仕事を教えてください。

奥山: 弊社はケーブル製造装置メーカーであり、ロボット、AI、IoTのサイバーフィジカルシステムをロボットSIerとして製作し、サービスロボット、最近は、ソーシャルロボットと呼んでいますが、そのロボット開発も行っている株式会社HCIの社長です。そして、(一社)日本ロボット工業会の理事であり、ロボットシステムインテグレータ協会の副会長でもあります。
その他に、(一社)HCI-RT協会代表理事、泉大津AI研究会会長もありますね(笑)

うた子: 大活躍ですね。




奥山: HCIには、I&R事業部、S&S事業部、F&A事業部の3つの事業部があり、そのうちS&S事業部は、ソーシャルロボットとソーシャルシステムを開発、販売している事業部で、昨年、ロボットが調理し、ロボットが配膳し、モバイルオーダーシステムまでをシステム化したロボカフェ【HCI ROBO HOUSE】を創りました。そちらはF&A(フード&アメニティ)事業部が運営しています。
まさか、HCIのようなものづくり企業がカフェをやるなんて、皆さん思ってもみなかったでしょうね(笑)しかし、全てをシステム化した世界初のロボカフェは様々なメディアやプレスに取り上げていただき、好評です。

うた子: ホームページで拝見しました。おしゃれなカフェですね。

奥山: よかったらぜひともいらしてください。東京であれば、「羽田イノベーションシティ」に同じようなロボットシステムを納入させていただいており、配膳ロボットは、「渋谷ストリームエクセルホテル東急」など、多くのホテルや飲食店に納入しています。



奥山: ロボットシステムインテグレータ協会では、主力事業の1つに「ロボットアイデア甲子園!」という高校生向けの事業行っています。今年度もまだまだコロナ禍で大変でしたが、南は沖縄、北は仙台までの全国21か所で地方大会を開催し、全国大会は、大阪工業大学 梅田キャンパスで行いました。どのような事業かと言うと、高校生、高専生、専門学校生に「こんなロボットがあったらいいな」「こんなことをしてくれたらいいな」というような問題解決型のアイデアを出してもらい、ロボットの知見やロボットテクノロジーが無くても、アイデア 1つで勝負ができるという、若者に広く門戸を開いたロボコンで、ロボットに興味を持ってもらい、1人でも多くの若者にロボット技術者になってもらい、「ロボット大国・日本」を担ってもらいたいという想いで開催しています。
いずれ、47都道府県全てで開催を目指しています。

うた子: 子供たちの未来、日本の未来につながる試みですね。

奥山: HCIには43台の産業ロボットがあり、多くのソーシャルロボットもあります。学生達に、本物のロボットを見て、触って、体感してもらうと、皆、目の色が輝き、喜んでくれますよ。







うた子: ふるさと納税システムを利用して、子供たちに対してロボットのプログラミングの勉強や体験を返礼品としたらいかがですか。

奥山: それは素晴らしい!

うた子: ロボットそのものはあげられないけれど、ロボットのことを勉強できる場を提供したら喜ばれるのでは? 将来有望な子供に対して企業のことを紹介したり、勉強にきてもらう。現状では、理数系に長けた能力をもっているお子さんをもつ親はプログラミング教室などに通わせているわけですから、ニーズはあるのではないでしょうか?

宮西: 子供の頃にチャンスを得たら、人生も変わってきますね。その子たちがHCIで働くようになるかも(笑)

うた子: 子供に投資しないと!

奥山: そうです。子は宝です。

コメント
現在のお二人のお仕事について聞いてみました。ご主人の介護をされているうた子さん。産業用ロボットに加え、ソーシャルロボットや飲食にまで発展している奥山社長。それぞれの役割について熱く語っていただきました。次回はいよいよ最終回。お二人のビジョンやお互いの印象をお楽しみに……。